「なんでラーメン屋になったの?」
よく聞かれる質問です。
うーんと……
流れで・・・
実際、そんなものです笑
今となっては恥ずかしいお話ですが、僕は昔、ビートルズに憧れてミュージシャンを目指していた時期があります。
もうビートルズを語りだすと終わらないので割愛しますが……
僕はビートルズになりたかったんです笑
しかし、そんな夢は叶うはずもなく、儚く散りました・・・。
気付けばその頃には、もう30歳近い年齢。
そこから就職するとなると、選択肢が少ないのが現実です。
そんな時、求人で見つけたのがラーメン屋!
……ではなく、営業職でした笑
しかも今考えると、かなり胡散臭い「電気代を安くする」という業者・・・。
まぁ、実際安くなるには安くなるんですが、かなりグレー・・・笑
電気代が高そうなお店なんかに営業電話をするんですが、ラーメン屋さんが意外にも興味を持ってくれて、アポを取れる確率が高かったんです。
で、アポを取ってラーメン屋のオーナーを訪ねてみると、
「え?こんな高級車乗ってるの?」
「え?こんないい家住んでるの?」
「え?めっちゃ高そうな時計してる!!!」
と、まぁ、お金ありそうな方たちばかり!
そんなにラーメン屋って儲かるのか?
そこが始まりでした笑
その頃はラーメンブーム真っ只中って時代でしたからね。
さぞ儲かっていたことでしょう!
父の死と、居酒屋を継ぐことに
そんな矢先、父が他界しました。
父は落合で居酒屋を経営していました。
そう。
児ノ木は児ノ木になる前、父が経営する居酒屋だったんです。
なので急遽、僕はその居酒屋を継ぐことになりました。
本当は営業が嫌で逃げてきたんですけどね・・・笑
料理なんてほとんどできない状態でしたから、実はその時すでに、
「ラーメン屋に業態を変えよう」
と考えていました。
なんとも安易な考えです。。。
そこから3年ほど、なんとか居酒屋をやりながら、同時にラーメンの試作も進めていました。
そして……
ここで登場しますよ!!!!!
ちばき屋!!!!!
お待たせしました!!!!!笑
前置き長いよ!!!
ラーメン作りの教科書になった「ちばき屋」
ラーメンって言ったって、当時の僕には何の知識もありません。
頼れるものといえば、ネットの情報かレシピ本くらい。
何冊かレシピ本を買ったんですが、その中の一冊に載っていて、一番参考にさせていただいたのが……
何を隠そう、ちばき屋さんだったのです!!!
なんかわからないけど、惹かれたんですよね。
素人ながら、
「余計なことしてないな」
って。
偉そうですが・・・笑
なので極端な話、
ちばき屋さんがなかったら、児ノ木は誕生していなかったかもしれません!!!
そんな児ノ木にとって重要な存在のちばき屋さん。
ですが……
実は僕、
今まで一度も食べたことがなかったんです・・・。
失礼すぎますね・・・。
ほんとすいません・・・。
というわけで今回、念願の初訪問をしてきました!
レシピ本で何度も見た、あの外観
店舗に辿り着くと……
おおおおお!これだこれだ!!!
レシピ本で親の顔より見た外観だ!笑
「へ~!こんな場所にあったんだ~!」
↑これ、どこの店に行っても思いますよね笑
そして、ちばき屋さんといえば忘れてはいけないのが半熟味玉。
ちばき屋さんでは「煮玉子」と呼んでいます。
創業者の千葉憲二さんは、もともと日本料理の世界で活躍されていた方。
そういった職人の発想から、この煮玉子が生まれたんですね!
ということで注文したのは、もちろん……
煮玉子そば 1,050円
食券制です。
24年前の写真と、ほとんど変わらない一杯
さあ、着丼です。
……
え?待って?
どんぶりこそ多少違いがあるものの、
ビジュアルがレシピ本に載っていた写真とほとんど変わっていない。
僕が持っていたレシピ本の初版発行は2002年。
24年前ですよ?
こんなに変わらないものなのか?
……
いや、違う。
変わる必要がなかったんだ。
最初から完成されていたんだ・・・。
そういうことだ・・・。
しかし綺麗なスープだな。
透き通っているんだけど、重みも感じる色。
一口飲んでみると……
うわ!なんだこのバランスは!!!
軽くもなく、重くもない。
例えるなら……
秋の夕暮れ!!!
なんだそれ!笑
でも本当にそんな感じ。
すっきりしているのに洗練されている。
ものすごく良い意味で、食べやすい!
黄金のドラゴンズ二遊間「アライバ」のような麺とスープ
麺は細ちぢれ麺。
昔ながらの中華そばって感じの麺なんですが、これがまたスープとの相性がベスト。
スープとの絡み。
食感。
のど越し。
このコンビネーション……
黄金のドラゴンズ二遊間コンビ、アライバのようだ!!!笑
麺だけでもダメ。
スープだけでもダメ。
この二つが組み合わさって完成している。
そんな印象です。
シンプルなのに、すべてが一体になっている
トッピングは、
チャーシュー、メンマ、長ネギ、カイワレ、海苔。
そして煮玉子。
すべてシンプルな味付けながら、
バランス、一体感を重視している
ということが伝わってきます。
派手なことをしているわけじゃない。
なのに、ちゃんと記憶に残る。
僕には、
素朴な中華そばの仮面をかぶった、品のある中華そば
のように感じました。
そして、元祖の「煮玉子」
そしてそして……
やはり忘れてはいけないでしょう!
煮玉子!!!
最初から縦に二つに割られた状態でスープに入っています。
見た目は、正直普通です。
しかし……
口に入れた瞬間、感動しました。
なんだこれ?
邪魔な味が一切ないぞ?
それなのに、しっかり旨味がある!
なんなんだ???
そして君の半熟具合……
完璧でしょこれは!!!
これが元祖か・・・。
恐るべし・・・。
あとで調べたところ、千葉さんの作る煮玉子には、いわゆる出汁を使っていないとのこと。
昆布は入れているそうですが、あとは調味料の味。
醤油、酒、味醂あたりでしょうか・・・。
ここまでシンプルなのに、ちゃんと美味しい。
シンプル・イズ・ベスト。
答えはこれだったんですね!!!
ほんと勉強になります!
本物は、どんな時代でも通用する
今回、ちばき屋さんを初めて食べて感じたこと。
本物は、どんな時代でも通用する。
だから、小細工なんて必要ない。
24年前に本で見た姿と、今目の前にある一杯がほとんど変わっていない。
それでも古く感じない。
むしろ完成されている。
元祖であり、元祖でい続ける偉大さ。
それをまざまざと見せつけられたような気がします。
そして僕にとっては、ただ有名なラーメン屋を食べに行ったという話ではありません。
何もわからなかった頃。
料理もろくにできなかった頃。
それでもラーメン屋をやろうと決めて、必死にレシピ本を読んでいた頃。
その時に何度も見ていた一杯を、24年経った今、自分もラーメン屋になって食べている。
なんだか不思議な気持ちになりました。
児ノ木が生まれるきっかけの一つになった、ちばき屋。
ようやく食べることができました。
僕もいつか、
そんなラーメンが作れたら・・・。
もっと頑張ります!!!
この日の写真



今回のお店
- 店舗名
- ちばき屋 葛西店
- 訪問日
- 2026年7月1日
- 食べた商品
- 煮玉子そば
- 訪問時価格
- 1,050円
- エリア
- 東京都江戸川区葛西
営業時間・定休日など変更されやすい情報は、最新の店舗公式情報をご確認ください。
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